海外ストリーマーのZeplaさんがプレイヤーにアンケートを行い、ゲーム内への実装の要望が最も多かった外部ツールやMODの機能を動画でまとめています。この内容を簡単に紹介します。

動画は日本語の自動翻訳字幕に対応しており、FF14開発チームの方々に是非見てほしいとのことです。

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開発チームに建設的なフィードバックを提供するために、外部ツールやMODに存在する機能でゲーム内にデフォルトで存在してほしいものの意見をツイッターで募集しました。

既に実装された『ミニオンやマウントを持っている時にチェックマークが表示される』機能は、もともとはMODにあった機能でしたが、ゲーム内にも実装されて、みんなとても喜んでいます。
ヘイト量を表示するバーや転送網利用券の自動消費も外部ツールから逆輸入された機能だと思います。

もちろんどんなに便利でQoLを改善すると思われる機能でも、開発チームが実装しないという判断をする可能性もありますが、まずはフィードバックを送りみんながどのような機能を欲しがっているかを伝えることが大事だと思いました。

この動画はツールの宣伝目的ではないため、具体的なツール名は出しません。


× 自分専用のDPS計測機能

他の機能の話に入る前に。
DPSメーター、自分のスキル回しを改善するために自分用だけでもいいのでDPSを計測できる機能がほしいという声が多かったのですが、2020年のPLLで吉Pは絶対に実装しないと言っているので、これは諦めましょう。
吉PにDPSメーターの質問をする度に、お尻スライダーの実装が遅れます。


1. チャットの吹き出し

ダントツでリクエストの多かったものはこれです。NPCのセリフの吹き出しと同じように、プレイヤーのチャットを吹き出しで表示できる機能。
「没入感が増して、誰がしゃべっているのかもわかりやすい。ロールプレイには最高です」
「チャットログのフィルターのように、オン/オフの切替が可能で、他のUIと同じように拡大/縮小ができるもの」

chatbubbles


2. PTメンバーのバフ秒数表示

こちらもとてもリクエストの多かったもので、PTリストでバフ/デバフの秒数を表示できる機能。
「視覚障害があり、自分の秒数表示も小さすぎて読むことができないので、固定メンバーが代わりに見てくれることで対応しています。現状のUIでは非常に不便です」という声もありました。


3. 大きなリキャストタイマー

スキルアイコンに、リキャストの秒数の数字を大きく表示する機能。
「重要なスキルのリキャスト管理用に巨大な専用ホットバーを作る必要がなくなります」
「ツールチップには既に実装されている機能なので、これをホットバーのアイコンにも適用してもらって、テキストサイズを調整できるようにしてほしいです」

cdtimer


4. PingとFPSの表示

Steam版にはFPS表示のオーバーレイがありますが、FF14内の機能としては実装されていません。
「Windows Diagnosticsを開かないとインゲームPingが確認できないのは意味不明」
「ネット環境が若干不安定なので、わざわざコマンドプロンプトを開かずにPingを確認できるようになれば助かります」


5. より細かい色のカスタム化

敵や味方のAoEの色の変更や、HP/バリアの色の変更といった細かい点から、公式シェーダーの実装まで、要望は多岐に渡りました。
NVIDIAの公式シェーダーで色覚多様性モードを利用することは可能ですが、これをゲーム内で、コンソールでも使用できるといいですね。
「色相や明度をゲーム内で調整できる機能」
「より多くの人に効果がある色覚多様性設定」
「アクセシビリティの面だけでなく、全体的に色がグレーっぽいので、もっと鮮やかにする公式シェーダーが欲しいです」


6. 物理/魔法ダメージの表示

「何がどの種類のダメージか判別できないので、アドルや牽制を何に使えばいいのか頭がおかしくなります」
(補足は次の項目に)


7. ターゲットバー/ネームプレートにジョブアイコン表示

「アライアンスレイドやボズヤで誰を優先して蘇生するかの判断に欲しいです。白杖と黒杖を見間違えます」
「特に24人レイドで、タゲを持っているのがタンクかどうかの判別がしやすくなります」

2020年の第60回PLLのUIデザイナー質疑応答で、物理/魔法の表示を実装するとQAの負担となり開発が遅れると吉Pが言っていました。でも同じPLLで、ジョブアイコンをネームプレートの横に表示してほしいというリクエストがあり、これは表示項目領域の面で難しいという回答でしたが、PvPではオンラインステータスのアイコンと入れ替えるという形で実装されました。さらに同じPLLで、入手済のミニオンをわかるようにしてほしいというリクエストがあり、これも当時は「できません」という回答でしたが今は実装されています。
2年経って状況が変わり、もしかしたら解決できるようになっているかもしれません。


8. 死亡要因の確認

「死ぬ前のHP、どのくらいのダメージ量だったのか、何の攻撃に当たったのか、どんな軽減が入っていたのか、どんなヒールが入っていたのか。バトルログをスクロールするより読みやすく確認しやすい手段が欲しいです」

deathrecap
↑ Elder Scrolls Onlineの標準搭載機能


9. 流れているBGM名の表示

無害で人気のある機能です。
「BGMのタイトルがわかれば、後でオーケストリオンのプレイリストに追加したい時に便利です」


10. ロード&タイトル画面の変更

かっこいいロード画面。
「例えばテレポ中に移動先のコンセプトアートが表示されるようになったら、没入感が上がるし、アートチームの素晴らしい作品を見ることもできます」

teleport

タイトル画面で過去の拡張を選択できるようになっていますが、ログアウトした後もその設定が残るようにしてほしいという意見もありました。また、新規プレイヤーにとって少しネタバレになってしまうため、オープニングムービーの自動再生をオフにできるようにしてほしいとの声も。


11. Ping問題解決のためのネットコード改善

これは重要な点で、pingとアビリティ食い込みの関係の改善です。
「クライアント側のアニメーションロックの不具合を直してほしいです。これのために外部ツールを使って通常/想定pingになるよう調整している人が多く、まだ修正されていないのが信じられません」
「高pingのプレイヤーはping軽減ツールが必須となっていて、これがないと一部のジョブはまともにプレイすることができません。好きなジョブを出せなくなります。使わないとPTメンバーに迷惑がかかります」

ゲームサーバーが受信するパケットを改ざんし、サーバーに近い所に住んでいる場合と同様のプレイ環境を再現するツールがあります。ただし使い方によっては、GCD間にアビを3つ挟めるようにするといった本当の『チート』もできてしまうものなので、より『危険』な外部ツールのカテゴリに入るものです。ここで挙げた理由は、このようなツールが不要になるよう、開発チームにネットコードの改善を強く望むからです。

暁月メディアツアーで吉Pがこれについて聞かれたとき、どうもこの問題を把握していないようだったので困惑しましたが、pingが悪くても適切にスキル回しができるようになったり、pingの影響を受けやすいために避けられていたジョブでも遊べるようになってほしいですね。

[※Pingとスキル硬直の関係については過去の記事で記載しています]


12. 全体的なUI改善&カスタム化

大幅なUI変更のためにModを使っている人たちもいます。
HPバーとMPバーを分けられるようにするといったモジュール性の改善、よりシンプルなUIテーマの追加、非アクティブウィンドウの透過表示、UIセット登録数を現状の4個から追加、ジョブ切替用のホットバー 等。
ジョブゲージで表示される情報の統一化、例えば戦士ではブレハの秒数が表示されませんね。

jobgauge


13. 全てのHPバーにバリア量表示

PTリストだけではなく全てのHPバーでバリア量が見れるようにしてほしいという要望。
「PTを組んでいない時に自分のHPバーにもバリア量を表示してほしいです。バリアがあってもHPバーでは一切わかりません」

SSを加工して、フォーラムにネームプレートでのバリア表示案を掲載した人もいました。
barriermockup


14. ターゲットバーのHP数値表示

「モンスターのHP%だけでなく、実際のHPの数値を表示してほしい」
新しいボスに遭遇したとき、その莫大なHP量を見るのも楽しみの一つです。いかに強大な敵と戦うのかという感覚を味わえます。


15. バフ&デバフ表示のさらなるカスタム化

バフ/デバフアイコンのカスタム表示については様々な提案がありました。
自分のアイコンだけ他人より大きく表示できたらDoT更新がわかりやすいとか、緑色は全部白っぽく見えてしまう人がアイコンの色を変更できるようになったら助かるとか、ネームプレートやヘイトリストにも表示したり、不要なアイコンを表示しないようフィルタリングができたり。
「敵に入ったデバフで、自分のゴアブレードの秒数は要らないけど騙し討ち(現ぶんどる)は優先して見たいとか、どれを優先して表示するか選べると嬉しいです」


16. ハウジングの調度品の設置方法改善

「家具の設置をより簡単にすることができるアドオンがあって、ハウジングの創造性を大きく広げます。ビルド系ゲームが好きな自分にとって、FF14の家具設置のUIにはもっと愛が注がれるべきだと思います」
「浮かせのバグ利用は難しく、時間もかかります。ハウジングのシステムは刷新する必要があります。浮かせバグはそもそも全員が試したいと思うようなものではありません。」
「x, y, zの座標で調度品を設置できるようにしてほしい、どうかお願いだから!!」

Ping改善ツールと似ていて、本来設置できる場所以外にも設置できてしまうという不正行為にも繋がるものです。これを防ぐためにも、調度品設置のシステム改善は優先して検討していただけたらと思います。


17. クエストやその他テキストの音声読み上げ(TTS)対応

失読症の人や、音声がないと集中しづらい人などに、テキストの読み上げ機能。


18. その他アクセシビリティ機能としてのMod

TTS対応や色のカスタム対応でも触れたように、医学的な理由でアドオンを使用しているプレイヤーは多数存在します。プラグインの機能をゲーム内に追加する際には、アクセシビリティの面も考慮して実装していただけたらと思います。


とあるプラグイン開発者からFF14開発チームへのメッセージ

「プラグイン開発者コミュニティから個人的に伝えたいことは、私たちはスクエニがこれまで行ってきたことやゲームを改善したいという誠実な気持ちに感謝しており、改善のための解決策を見つけるためにできる限り協力したいと思っています。私たちはゲームに害をもたらす目的で開発をしていたのではなく、ゲームへの情熱でやってきました。もしスクエニがプラグインでできることの内容を厳しく管理し、より安全で信頼できるものにするための公式ツールを提供してくれるなら、私たちは喜んで笑顔でコーディングします。開発者なら誰でも、プロジェクトを完成させて、それが認められ、感謝されたときの気持ちを知っているはずです。」

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