3.3にて機工のワイルドファイアのエフェクト修正と
ガウスバレル非表示オプション実装が来ることが発表されました。
ということはおそらく詩人の強化もこのタイミングで来そうなので、
問題視されがちな3.2での機工士と詩人のシナジー効果の差について今更ですが雑に検証します。
ハイパーチャージ(オートタレット・ルーク): 敵に10%物理耐性低下のデバフを付与
タレットの効果20秒間、敵へのデバフの効果時間は約28秒。リキャスト2分
魔人のレクイエム: 敵に10%魔法耐性低下のデバフを付与
MP100%から0%までで効果時間69秒間。MP自然回復量は戦闘中で3秒ごとに2%
バトルボイス: 効果量2倍、効果時間30秒。リキャスト5分
過去記事にて記載しましたが、戦士のDPSは詩人でもピーアンがあれば機工とほぼ変わりません。
そこでハイパーチャージは暗/ナ+近接+機のDPS、レクイエムはキャス+ヒラのDPSに効果があるものとします。
戦闘時間ごとの効果時間及びDPS上昇量を表にしました。
HCはリキャスト毎に即使用、レクイエムはMPを全てレクに使った場合とします。
(戦闘時間内になるべく最大限歌えるよう配分をマッピングし計算)
2分半、4分半、8分半はHCの効果が上がる時間なので追加で記載しました。
6分半や10分半時点ではバトボと相殺されるのであまり変わりません。
紫がレクが強いタイミング、赤がHCが強いタイミングです。
例えば魔法対物理の比率が2.5以上の時は、物理DPSの合計値が
魔法DPSの2.5倍以上であってもレクの方が強いことを意味します。
比率が2.0未満の時は物理DPSが魔法の2倍未満しかなくても、HCの方が効果が高いということです。
長時間の戦闘では大まかに戦士以外の物理職のDPS合計が
キャスヒラのDPS合計の約2倍の時点でシナジー効果が釣り合うことがわかります。
律動編零式のFFLogsの中央値を見ると、暗戦竜忍機黒白学という最も一般的な構成で
戦士以外の物理DPSの合計がキャスヒラの合計の2.3~2.7倍ありました。
このため一般的には機工の方がシナジー効果が強いという認識は正しいです。
しかし、例えばLogsの上位5%で見ると、ヒーラーのDPSが高いので
3、4層以外ではこの比率が2倍未満になっています。
自分の固定PTにおいてはDPS/タンク/ヒラ全員がかなり高いDPSを出しているのですが、
3層のみ2.1倍で、それ以外は物理(戦除く)合計値が魔法合計値の1.6~1.8倍になっています。
そのため3層以外ではレクの方が効果が高いことが予想されます。
理想の状態での計算値でなく、実戦でどうなっているかを自分のPTで見てみました。
アレキ律動零式にて、詩人及び機工入りで討伐時間がほぼ同じ時のデータを用いて
各職のDPSと実際のバフデバフの効果時間から、PTDPSがどれだけ上がっているかを計算しました。
構成は暗戦白学+近接2キャス1レンジ1です。
1層は機工の方が高くなりましたが、クリアタイムが4:30~5:00の間で
上記の表を見てもちょうどHCの効果が高くなりやすい時間だったので納得がいきました。
また、単純に詩人でMPを使い切れていませんでした。
2層、3層は予想通りの結果に。
4層は詩人だとバラードにMPを割かれるので多少弱くなるかと思いましたが、
HCもリキャ毎使用ではなく要所に合わせているためかこのような結果になりました。
ちなみにネオファウストは戦闘時間が2分未満のため、レクの方が倍近く強かったです。
というわけで、キャス2といった変則構成でなくても
レクイエムは必ずしもハイパーチャージに劣るというわけではありません。
このようなデータがあるために、開発がこれまで
「じゃあ詩人のシナジー面を強化します」とは安易に言えなかったのではないかと思います。
しかしあくまでもヒラがDPSをかなり出せることが前提なので、
野良PTではレクイエムがHCのシナジー効果を上回ることはあまりないと思います。
また、固定でも練習段階においてはバラードを歌う時間が増えるので
回復用にMP管理をしなくていい機工の方が安定したPTDPS上昇効果を出せます。
さらにヒラが白学でなく占星入りの場合、ヒラのDPSが下がり他が上がるので、
基本的に機工のHCの方が効果が高くなります。
Aiurily AriさんのFFLogsデータを見てみても、詩人を出す時はヒラが白学、
機工の時はヒラが占学になっているので、これを考慮してのことだと思います。
パッチ前の機工/詩人のシナジー効果の現状は以上のような感じになっています。
ガウスバレル非表示オプション実装が来ることが発表されました。
ということはおそらく詩人の強化もこのタイミングで来そうなので、
問題視されがちな3.2での機工士と詩人のシナジー効果の差について今更ですが雑に検証します。
ハイパーチャージ(オートタレット・ルーク): 敵に10%物理耐性低下のデバフを付与
タレットの効果20秒間、敵へのデバフの効果時間は約28秒。リキャスト2分
魔人のレクイエム: 敵に10%魔法耐性低下のデバフを付与
MP100%から0%までで効果時間69秒間。MP自然回復量は戦闘中で3秒ごとに2%
バトルボイス: 効果量2倍、効果時間30秒。リキャスト5分
過去記事にて記載しましたが、戦士のDPSは詩人でもピーアンがあれば機工とほぼ変わりません。
そこでハイパーチャージは暗/ナ+近接+機のDPS、レクイエムはキャス+ヒラのDPSに効果があるものとします。
戦闘時間ごとの効果時間及びDPS上昇量を表にしました。
HCはリキャスト毎に即使用、レクイエムはMPを全てレクに使った場合とします。
(戦闘時間内になるべく最大限歌えるよう配分をマッピングし計算)
総戦闘 時間 | 魔神のレクイエム | ハイパーチャージ | 魔法:物理 上昇量比 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
効果時間 | バトボ 時間 | 魔法DPS 上昇量 (バトボ込) | 効果時間 | 物理DPS 上昇量 | ||
1分 | 100.0% | 50.0% | 15.00% | 46.7% | 4.67% | 3.21 |
2分 | 70.0% | 25.0% | 9.50% | 23.3% | 2.33% | 3.54 |
2分30秒 | 61.3% | 20.0% | 8.13% | 37.3% | 3.73% | 2.18 |
3分 | 57.8% | 16.7% | 7.45% | 31.1% | 3.11% | 2.40 |
4分 | 50.0% | 12.5% | 6.25% | 23.3% | 2.33% | 2.68 |
4分30秒 | 47.8% | 11.1% | 5.89% | 31.1% | 3.11% | 1.89 |
5分 | 46.0% | 10.0% | 5.60% | 28.0% | 2.80% | 2.00 |
6分 | 43.6% | 16.7% | 6.33% | 23.3% | 2.33% | 2.72 |
7分 | 42.4% | 14.3% | 5.67% | 26.7% | 2.67% | 2.12 |
8分 | 41.3% | 12.5% | 5.38% | 23.3% | 2.33% | 2.31 |
8分30秒 | 40.6% | 11.8% | 5.24% | 27.5% | 2.75% | 1.91 |
9分 | 40.0% | 11.1% | 5.11% | 25.9% | 2.59% | 1.97 |
10分 | 39.0% | 10.0% | 4.90% | 23.3% | 2.33% | 2.10 |
11分 | 38.6% | 13.6% | 5.22% | 25.5% | 2.55% | 2.05 |
12分 | 37.9% | 12.5% | 5.04% | 23.3% | 2.33% | 2.16 |
13分 | 37.3% | 11.5% | 4.88% | 25.1% | 2.51% | 1.94 |
2分半、4分半、8分半はHCの効果が上がる時間なので追加で記載しました。
6分半や10分半時点ではバトボと相殺されるのであまり変わりません。
紫がレクが強いタイミング、赤がHCが強いタイミングです。
例えば魔法対物理の比率が2.5以上の時は、物理DPSの合計値が
魔法DPSの2.5倍以上であってもレクの方が強いことを意味します。
比率が2.0未満の時は物理DPSが魔法の2倍未満しかなくても、HCの方が効果が高いということです。
長時間の戦闘では大まかに戦士以外の物理職のDPS合計が
キャスヒラのDPS合計の約2倍の時点でシナジー効果が釣り合うことがわかります。
律動編零式のFFLogsの中央値を見ると、暗戦竜忍機黒白学という最も一般的な構成で
戦士以外の物理DPSの合計がキャスヒラの合計の2.3~2.7倍ありました。
このため一般的には機工の方がシナジー効果が強いという認識は正しいです。
しかし、例えばLogsの上位5%で見ると、ヒーラーのDPSが高いので
3、4層以外ではこの比率が2倍未満になっています。
自分の固定PTにおいてはDPS/タンク/ヒラ全員がかなり高いDPSを出しているのですが、
3層のみ2.1倍で、それ以外は物理(戦除く)合計値が魔法合計値の1.6~1.8倍になっています。
そのため3層以外ではレクの方が効果が高いことが予想されます。
理想の状態での計算値でなく、実戦でどうなっているかを自分のPTで見てみました。
アレキ律動零式にて、詩人及び機工入りで討伐時間がほぼ同じ時のデータを用いて
各職のDPSと実際のバフデバフの効果時間から、PTDPSがどれだけ上がっているかを計算しました。
詩人での PTDPS上昇値 | 機工士での PTDPS上昇値 | |
1層 | 157.6 | 165.1 |
2層 | 156.3 | 135.6 |
3層 | 133.6 | 144.4 |
4層 | 98.9 | 85.0 |
構成は暗戦白学+近接2キャス1レンジ1です。
1層は機工の方が高くなりましたが、クリアタイムが4:30~5:00の間で
上記の表を見てもちょうどHCの効果が高くなりやすい時間だったので納得がいきました。
また、単純に詩人でMPを使い切れていませんでした。
2層、3層は予想通りの結果に。
4層は詩人だとバラードにMPを割かれるので多少弱くなるかと思いましたが、
HCもリキャ毎使用ではなく要所に合わせているためかこのような結果になりました。
ちなみにネオファウストは戦闘時間が2分未満のため、レクの方が倍近く強かったです。
というわけで、キャス2といった変則構成でなくても
レクイエムは必ずしもハイパーチャージに劣るというわけではありません。
このようなデータがあるために、開発がこれまで
「じゃあ詩人のシナジー面を強化します」とは安易に言えなかったのではないかと思います。
しかしあくまでもヒラがDPSをかなり出せることが前提なので、
野良PTではレクイエムがHCのシナジー効果を上回ることはあまりないと思います。
また、固定でも練習段階においてはバラードを歌う時間が増えるので
回復用にMP管理をしなくていい機工の方が安定したPTDPS上昇効果を出せます。
さらにヒラが白学でなく占星入りの場合、ヒラのDPSが下がり他が上がるので、
基本的に機工のHCの方が効果が高くなります。
Aiurily AriさんのFFLogsデータを見てみても、詩人を出す時はヒラが白学、
機工の時はヒラが占学になっているので、これを考慮してのことだと思います。
パッチ前の機工/詩人のシナジー効果の現状は以上のような感じになっています。