日本時間2017/9/3早朝に放送のされていたPAX West 2017での「ローカライズと世界設定パネル」Q&Aコーナーと、GamerEscapeによる世界設定関連の2017/9/1英語インタビュー記事の内容をまとめました。
ローカライズディレクターのマイケル・クリストファー・コージ・フォックスさんと、世界設定班の織田さんによる回答です。
※メインストーリーを終わらせてない場合はネタバレがあるので注意
・赤魔法の名前の前についている「ヴァル」(英語ではVer-)の意味
VermillionからなのかVeritas(ラテン語で「真」の意味)からなのかという議論があるようだが、朱色を意味するVermillionから取っている。黒魔法・白魔法とは異なる赤魔法という意味でつけている。
・リンクパールの仕組みについて
小さいエーテライトのようなもの。リンクパール通信では身体ごとテレポートすることはできないが、音をエーテルに変換して飛ばし、再度凝縮させている。エーテルはどこにでもあるため、他のエネルギーの干渉によって妨害や盗聴されてしまうことがあり、帝国にはその技術がある。
これまで説明する機会がなかったが、7年前くらいからこの設定は考えられていた。
・蒼天のメインストーリーの最後で、トールダン7世が光の戦士を見て「貴様は一体何者なのだ…」と言っていて、光の戦士が邪悪なシルエットになっているが、これはどういう意味なのか?
まず、カットシーンチームが何かドラマチックな演出をしたかったのと、これはトールダンの目を通しての視点であること。トールダンは自分が正しいことをしていると信じていて、光の戦士がそれをぶち壊しにしたので、トールダンからしたら光の戦士が悪だった。そのため、トールダンが最後に見たのが闇のイメージのヒカセン。
・エイビス、シリクタ、ウェアドラゴンは人が竜の血を飲んでドラゴン化したものだと蒼天のストーリーで知るが、何故イシュガルドと関係ないバハムート真成編でウェアドラゴン型の竜が出てきたのか?
メラシディアでも過去に人と竜との戦争があり、同様に七大天竜の血を得てドラゴン化した者がいた。これ以上は今は内緒。
・帝国侵攻の際の行動と比較して、ミドガルズオルムはドラゴン対アラグ帝国でいろいろあった時には何もしなかったのか?寝てたの?
4.1ではないが、そのうちゲーム内で説明がある。
・ウヌクアルハイはアシエン・エリディブスとずっと一緒にいたなら年齢は6000~20000歳くらいになるはずだが、かなり幼い感じなのはなぜか?
ウヌクアルハイはエリディブスのトランプのカードのようなもの。
生まれたのは昔でも、ずっと停止状態にあり、カードを切って動き出したのは最近なのでまだ未熟。
・何故ハリカルナッソスが次元の狭間オメガで再登場したのか?
オメガは収集した情報から敵を作り出している。
ハウケタで現れたボスは、近くを偶然通りかかって見た誰かが、「あれは子供の頃に昔話で聞いたハリカルナッソスっぽい」という理由でハリカルナッソスという名前で呼んだ。
デルタ編で現れるオメガはエオルゼアの全てのハリカルナッソス関連伝説の情報に基づいてオメガが作り出したので、本物のハリカルナッソス(過去に実在したのかどうかはわからないが)により近いものとなっている。
・ネオエクスデスはどこから来たのか?
実際のヴォイドから現れたのではなく、オメガの創造物。
・クガネのガレマール帝国大使館の役割、帝国との貿易について
普通の大使館としての役割。ひんがしの国を属州化するつもりはない。
帝国はイルサバードとオサードを占拠してアルデナードまで侵攻することが優先で、大陸のことで手一杯なので、小さい島国には興味がない。ドマの情勢を見張るにはちょうどいい距離だから帝国人が多くいる。
また、既にガーロンド・アイアンワークス社が販売しているような飛空艇や魔導技術の一部を売り、資金を稼いでいる。輸出が主で、特にクガネから輸入はしていない。
・本当のイダは6年前に死亡したとのことだが、1.xシリーズを含め、ゲーム内のイダはずっとリセだったのか?
我々がゲーム内で知っているイダはずっとリセ。ただし、1.0で過去のフラッシュバックのシーンで本物のイダが現れたことはある。
・アジムステップのケスティル族が喋った場合、部族内で罰則などはあるのか?
子供は無言で育てられ、6~10歳くらいまである程度大きくなって他の部族と接するようにならないとそもそも言葉を聞く機会がないので、まず話し方を知らない。話そうとしても唸るような音しか出せない。
がんばって話せるようになったとしても、特に罰則はないが、言葉=嘘の源と思っているので嘘つきとは思われる。
・ドマとひんがしの国では別の言語を使っているのか?
同じ言語の方言のようなもの。
・ゴールドソーサーでルガディンの父親とヒューランっぽい息子の親子がいるが、ルガディンの子供はヒューランのような外見をしているのか?
ゴールドソーサーの親子は養子。子ルガディンはまだゲーム内に登場していない。
織田さんはもう4年間ルガディンの子供を登場させたいと言い続けているのに、開発チームはいつも「また今度ね」と言ってくる。上半身はマッチョで足はすごく細い、みたいな感じのデザインで考えている。
・ゲルモラ文明はどうして終わったのか?
世界設定本ではゲルモラの地下都市がどういうものだったのかといつ終わったかについて書いてあるが、実際にどうして滅びたのかについては書いていないので補足。
エレゼンのシェーダー族はゲルモラに残留したが、フォレスター族とヒューランが地上に移動したために都市人口の75%がいなくなってしまい、都市機能の維持が難しくなり新しい生活を始めざるを得なかった。この件が理由でシェーダー族はフォレスター族とヒューランをいまだに嫌っている。
・なんでララフェルはおいしいのか?
この質問はしょっちゅう受けます。自分がもしお腹がすいてるトカゲ人か何かだったら、コガネムシみたいな物よりもジューシーなララフェルを食べたくなりますよね。秘伝のタレみたいなものです。
ローカライズディレクターのマイケル・クリストファー・コージ・フォックスさんと、世界設定班の織田さんによる回答です。
※メインストーリーを終わらせてない場合はネタバレがあるので注意
・赤魔法の名前の前についている「ヴァル」(英語ではVer-)の意味
VermillionからなのかVeritas(ラテン語で「真」の意味)からなのかという議論があるようだが、朱色を意味するVermillionから取っている。黒魔法・白魔法とは異なる赤魔法という意味でつけている。
・リンクパールの仕組みについて
小さいエーテライトのようなもの。リンクパール通信では身体ごとテレポートすることはできないが、音をエーテルに変換して飛ばし、再度凝縮させている。エーテルはどこにでもあるため、他のエネルギーの干渉によって妨害や盗聴されてしまうことがあり、帝国にはその技術がある。
これまで説明する機会がなかったが、7年前くらいからこの設定は考えられていた。
・蒼天のメインストーリーの最後で、トールダン7世が光の戦士を見て「貴様は一体何者なのだ…」と言っていて、光の戦士が邪悪なシルエットになっているが、これはどういう意味なのか?
まず、カットシーンチームが何かドラマチックな演出をしたかったのと、これはトールダンの目を通しての視点であること。トールダンは自分が正しいことをしていると信じていて、光の戦士がそれをぶち壊しにしたので、トールダンからしたら光の戦士が悪だった。そのため、トールダンが最後に見たのが闇のイメージのヒカセン。
・エイビス、シリクタ、ウェアドラゴンは人が竜の血を飲んでドラゴン化したものだと蒼天のストーリーで知るが、何故イシュガルドと関係ないバハムート真成編でウェアドラゴン型の竜が出てきたのか?
メラシディアでも過去に人と竜との戦争があり、同様に七大天竜の血を得てドラゴン化した者がいた。これ以上は今は内緒。
・帝国侵攻の際の行動と比較して、ミドガルズオルムはドラゴン対アラグ帝国でいろいろあった時には何もしなかったのか?寝てたの?
4.1ではないが、そのうちゲーム内で説明がある。
・ウヌクアルハイはアシエン・エリディブスとずっと一緒にいたなら年齢は6000~20000歳くらいになるはずだが、かなり幼い感じなのはなぜか?
ウヌクアルハイはエリディブスのトランプのカードのようなもの。
生まれたのは昔でも、ずっと停止状態にあり、カードを切って動き出したのは最近なのでまだ未熟。
・何故ハリカルナッソスが次元の狭間オメガで再登場したのか?
オメガは収集した情報から敵を作り出している。
ハウケタで現れたボスは、近くを偶然通りかかって見た誰かが、「あれは子供の頃に昔話で聞いたハリカルナッソスっぽい」という理由でハリカルナッソスという名前で呼んだ。
デルタ編で現れるオメガはエオルゼアの全てのハリカルナッソス関連伝説の情報に基づいてオメガが作り出したので、本物のハリカルナッソス(過去に実在したのかどうかはわからないが)により近いものとなっている。
・ネオエクスデスはどこから来たのか?
実際のヴォイドから現れたのではなく、オメガの創造物。
・クガネのガレマール帝国大使館の役割、帝国との貿易について
普通の大使館としての役割。ひんがしの国を属州化するつもりはない。
帝国はイルサバードとオサードを占拠してアルデナードまで侵攻することが優先で、大陸のことで手一杯なので、小さい島国には興味がない。ドマの情勢を見張るにはちょうどいい距離だから帝国人が多くいる。
また、既にガーロンド・アイアンワークス社が販売しているような飛空艇や魔導技術の一部を売り、資金を稼いでいる。輸出が主で、特にクガネから輸入はしていない。
・本当のイダは6年前に死亡したとのことだが、1.xシリーズを含め、ゲーム内のイダはずっとリセだったのか?
我々がゲーム内で知っているイダはずっとリセ。ただし、1.0で過去のフラッシュバックのシーンで本物のイダが現れたことはある。
・アジムステップのケスティル族が喋った場合、部族内で罰則などはあるのか?
子供は無言で育てられ、6~10歳くらいまである程度大きくなって他の部族と接するようにならないとそもそも言葉を聞く機会がないので、まず話し方を知らない。話そうとしても唸るような音しか出せない。
がんばって話せるようになったとしても、特に罰則はないが、言葉=嘘の源と思っているので嘘つきとは思われる。
・ドマとひんがしの国では別の言語を使っているのか?
同じ言語の方言のようなもの。
・ゴールドソーサーでルガディンの父親とヒューランっぽい息子の親子がいるが、ルガディンの子供はヒューランのような外見をしているのか?
ゴールドソーサーの親子は養子。子ルガディンはまだゲーム内に登場していない。
織田さんはもう4年間ルガディンの子供を登場させたいと言い続けているのに、開発チームはいつも「また今度ね」と言ってくる。上半身はマッチョで足はすごく細い、みたいな感じのデザインで考えている。
・ゲルモラ文明はどうして終わったのか?
世界設定本ではゲルモラの地下都市がどういうものだったのかといつ終わったかについて書いてあるが、実際にどうして滅びたのかについては書いていないので補足。
エレゼンのシェーダー族はゲルモラに残留したが、フォレスター族とヒューランが地上に移動したために都市人口の75%がいなくなってしまい、都市機能の維持が難しくなり新しい生活を始めざるを得なかった。この件が理由でシェーダー族はフォレスター族とヒューランをいまだに嫌っている。
・なんでララフェルはおいしいのか?
この質問はしょっちゅう受けます。自分がもしお腹がすいてるトカゲ人か何かだったら、コガネムシみたいな物よりもジューシーなララフェルを食べたくなりますよね。秘伝のタレみたいなものです。