海外サイト『MogTalk』による吉田PへのPvP関連のインタビューが
2017/8/30付で掲載されていたので、内容を全て翻訳してみました。

元記事: MogTalk Interviews Yoshida #2 – PvP


フィーストやフロントラインといったPvPモードの開発に関して教えてください。
新PvPコンテンツの開発やバランス調整はどのように行っているのでしょうか?


吉田P:
基本的にはFF14の開発は約2年先までの長期計画を基に行っています。ゲーム内で中心となるコンテンツや仕様、ルールについての計画はこのサイクルに含まれていて、PvPコンテンツもこれに含まれています。
バトルチームと私でどんなPvPコンテンツとルールを作るか話し合い、同時にコミュニティの傾向を把握したりゲーム内のプレイデータを集めます。また、前回実装したPvPコンテンツからどこまで進化させるかについても話し合います。
フロントラインのルールが固まったので、パッチ4.1で計画されている2勢力による新しい大規模PvPコンテンツは、完全に新しいPvP体験を提供したいということで発案されました。

まず基本的なルールとコンテンツデザインが考えられ、これをバトルチームに持っていき、改善されたものが自分含めたより大きなチームで検証されます。これが終わったらマップが作られ、設定されたルールを基にプログラミングが始まります。
PvPのバランス調整は主にプレイヤーのフィードバックとプレイデータを見て行われています。コンテンツのリリース前のバランス調整は我々の繰り返しのテストによって行っています。いつもたくさんのフィードバックありがとうございます、とても助かっています。


2.xシリーズではPvPモードはザ・フォールドを中心に開発されているようでした。
3.xでザ・フィーストが登場し、4.xでもフィーストが続いていますが、今後もガチ勢のためのPvPはフィーストがスタンダードとなるのでしょうか?


そうです。今後もフィーストをPvPの中心コンテンツとして扱い、そこから広げていく予定です。
4~6人でチームとして登録できるようにし、チームでのレートとランキングを実装できるよう開発中で、公式のeスポーツにしたいと思います。これはおそらくパッチ4.2で実装できると思います。その後オフラインでも公式トーナメントを行っていく予定です。


ライトパーティでのフィースト申請が削除されましたが、これを戻す予定はありますか?システムでアビューズをしている人もいましたが、ハードコアなPvPの場としてプレイしていた人も多いです。また、最近のファンフェスでのPvPイベントはすべて4人チームでのトーナメントでした。今後の予定はどうなっていますか?

以前にも発表しましたが、4人申請を削除した理由はいくつかあります。
パッチ4.0ではほとんどのプレイヤーがしばらくPvEに専念するであろうと考えたこと、PvPシステムを大きく改変したこと、マッチング申請の種類を減らしたかったこと、そしてクロスワールドのカスタムマッチ機能を4.1に向けて開発していることからです。
パッチ4.1で似たような形で戻ってきますので、もう少しお待ちください!


PvPで聞く一番多い苦情の1つが、運営による介入の不足です。報酬のためにできるだけ早く負けて試合を終わらせようとしたり、マッチングしたPTメンバーのランクをわざと下げさせるような嫌がらせ行為をする人がいて、このようなプレイヤーが処罰されていないように見えます。
このような状況では、本気で試合をすることが難しいです。これを防ぐ方法の実装や、嫌がらせ・アビューズ行為の取り締まりを強化する予定はありますか?


これは非常に難しい問題です。通報を受けたらその都度調査していますが、通報の内容ほどひどくないケースが多いです。PvPでは熱くなることが多く、内容が誇張されてしまっていることがあるので、書いてあることをそのまま受け取りはしません。チャットやアクションのログを詳細に調べ、実際に問題行為が確認されれば対処しています。
このため、冷静で詳細なフィードバックをしていただけるととても助かります。
また、モラル的な問題を監視することに対して、もっとリソースを投じるつもりです。





フィーストのソロ申請におけるコミュニケーションでまだ難しい点があると感じています。PvP用のクイックチャットは便利ではありますが、特に新規プレイヤーに対してなど、PvPコミュニティの発展に必要なコミュニケーション手段が不足しています。
暴言により離れてしまうプレイヤーもいますが、会話ができないと細かい戦略の相談やアドバイスができず、それ以上にプレイヤーのやる気が削がれてしまいます。適切な使用ができるプレイヤーに対して、近い将来にチャット機能を戻す予定はありますか?


PvP上級者にとっては、チャット機能が使えた方がいいということはよくわかります。しかし、チャットを使えなくしてからの方がフィーストの新規参加者が増えたというはっきりとしたデータがあります。暴言によりPvP初心者がどれだけ参加しづらい状況になっていたかということがわかります。
このような変更はFF14だけでなく、全てのPvPゲームにおいて避けられないと思います。

しかし、カスタムマッチや、ランクに影響しない4-4の練習マッチにおいては、チャット機能をフルで使えるようにしてもいいかもしれません。ランクマッチと練習マッチでチャットの仕様を別々にすることはできるので、これについても今後もフィードバックをお待ちしています。


PvPコンテンツに人が増えた大きな理由の1つとして、スキルや特性、そして全体のシステムの簡易化があると思います。逆に、経験豊富なプレイヤーはこの新システムに適応しにくいと感じたり、現状のシステムでは浅すぎると感じている人もいます。
このような人の多くは、アクションをもう1~2個追加してはどうかという意見を持っています。扱いが単純すぎるようなジョブにスキルを追加する予定はありますか?


4.0の新PvPシステムは今後に向けていいスタートを切れたと思います。もちろんこれが完璧で最終だとは思っていないので、フィードバックを見て調整を行っていく予定です。
今の時点で4.0のPvPで充分な経験を積んで極めているプレイヤーは上位の極少数です。今シーズンで経験豊富なプレイヤーを増やし、今後もっと面白いPvPコンテンツを作っていきたいと思っています。
新アクションの追加の可能性はあります。各ジョブでどのようなアクションがあるといいと思うかについて、詳細なフィードバックを頂けたらありがたいです。


PvPコミュニティの中では、ザ・フォールドやザ・フィーストでの上位プレイヤーの一部がモチベーションの低下について言及しています。報酬的にPvPを続けていく理由がなく、公式のPvPイベントやeスポーツのような大会の開催を希望しています。このような方々に伝えられるようなことはありますか?

少し前の質問でも答えましたが、公式のPvPトーナメントやイベントの開催に向けて確実に準備を進めています。PvPシステムが大きく変わったため、現在はフィードバックを受けることを優先させています。
また、チーム登録の仕組みも準備しているので、こちらも同時に完了させたいと思っています。
皆さんの作ったコミュニティは我々にとってとても大切なので、未来への用意もしっかりと行っていきたいと考えています。もうすぐ準備が終わるので、楽しみにしていてください!


最後の質問です。FF14のPvP以外で、他に好きなPvPゲームはありますか?

4.0のリリースに向けて忙しかったので、しばらくはオーバーウォッチだけプレイしていました。
最近やっとスプラトゥーン2を始めることができました。
本当はPUBGもやってみたいんですが、はまり過ぎて開発に支障が出るかもしれない、という不安で手を出せずにいます。(笑)4周年のイベントが終わったらそのような時間を取ってもいいですかね・・・?


私とPvPコミュニティのために、インタビューに答える時間を取って下さってありがとうございました!