エリュシオンのFCサイトに掲載されている赤魔道士ガイドの後半部分です。
前半はこちら → エリュシオンの赤魔道士ガイド パート1/2

翻訳元: Elysium FFXIV: Red Mage Guide
詳細ガイド: Google Document

最終更新日:2017/7/8(翻訳2017/7/12) 項目『一般的なコツ』追加


●スキル回し

赤魔道士はスキル回しというより、優先度によってスキルを使用していくシステムです。
優先度は基本的にわかりやすく、かなりProc依存度が高いジョブでもあります。
ジョブの難易度は、移動を最小限にし、できるだけ常時攻撃しつつ、いかにProcに早く反応できるかという点にあります。

注:ゲーム内の各戦闘は異なるため、どんな状況でも使える「最強のスキル回し」というものは存在しません。
敵が何をしているか、パーティーメンバーがどこにいるか、各スキルのリキャストと効果時間、周りで何が起きているかを認識し適応することが大事です。


開幕のスキル回し

Proc依存のジョブのため確定のスキル回しはありませんが、いくつかのルールがあります。

① アビリティは連続魔で魔法を使用した後のGCD中に使う。
② マナフィケーションはコル・ア・コルとデプラスマンを使用した後に使う。
③ エンボルデンはエンリポストの後に使う。
  ※とは限らない。詳しくはJump Manさんの赤魔道士最適化ガイド 2/2参照
④ マナが40/40以上になるのは8GCD目以降~10GCD目以内。
⑤ 開幕でProcが多数発生した場合、GCDの合間にアビと薬を使用するので、GCDへの食い込みが少々発生する。

上記のルールを踏まえて、開幕スキル回し例はこのようになります。

 10秒前 - アクセラレーション
 5秒前 - ヴァルサンダー/ヴァルエアロ詠唱開始
 連続魔で逆の魔法 →(コントルシクスト + フレッシュ)
 Proc魔法
 連続魔ヴァルサンダー/ヴァルエアロ →(コル・ア・コル)
 Proc魔法 or ジョルラ
 連続魔ヴァルサンダー/ヴァルエアロ →(デプラスマン + 薬)
 Proc魔法 or インパクト
 連続魔ヴァルサンダー/ヴァルエアロ →(マナフィケーション + コル・ア・コル)
 エンリポスト →(エンボルデン)
 エンツヴェルクハウ
 エンルドゥブルマン →(デプラスマン)
 ヴァルホーリー/ヴァルフレア


単体攻撃

このガイド用に、赤魔道士には2つのスタンスがあるように表記します。
これらを「キャスタースタンス」と「メレースタンス」とします。
近接スキルはいつでも使用することは可能ですが、ここで言う「メレースタンス」とはマナが最低80/80ある状態とします。

優先度システムは割とシンプルです。近接コンボが威力が最も高くDPSも最高なので、これが一番優先度が高くなります。なので、このようになります。

赤魔道士優先度チャート

redmagechart

メレースタンスに入る時にはブラックマナとホワイトマナのゲージが均一ではないようにします。
これによりヴァルフレア/ヴァルホーリー後に確実にProc状態になります。


キャスタースタンス
① ジョルラから開始。これにより連続魔とインパクト実行可が発動。
② ヴァルサンダーかヴァルエアロを使用し、効果アップのProcが発動したか確認。Procしていない場合は、⑤までスキップ。
③ Procのあるヴァルファイアかファルストーンを使用。これで再度連続魔が発動。
④ ②で使用しなかった方のスキルを使用し、再度Procが発動していれば③を繰り返す。
⑤ インパクトを使用。①からの実行可状態があるはずです。連続魔が発動。
⑥ ヴァルサンダーとヴァルエアロを交互に使用し続け、両方のマナを蓄積させていく。
⑦ マナが80/80以上かつ均一ではない状態になったら、メレースタンスに入る。


メレースタンス
① コル・ア・コルを使用し近接攻撃範囲内に入る。
② エンリポストを使用
③ エンツヴェルクハウを使用
④ エンルドゥブルマンを使用
⑤ デプラスマンを使用し、近接範囲外へ戻る。
⑥ ホワイトマナが高ければヴァルフレアを使用、ブラックマナが高ければヴァルホーリーを使用。

これでProcのある状態でキャスタースタンスに戻ります。
各種のアビリティを挟みながら、これを最初から繰り返すだけです。


範囲攻撃

範囲攻撃のスキル回しはさらに単純です。威力的には敵が3体以上なら範囲攻撃を行うべきです。
2体なら単体用のスキル回しをしながら、リキャスト毎にコントルシクストを使用します。

①コントルシクストはリキャがあき次第使用。3体で合計威力813。連続魔でのGCD間に使うこと。
②バランスゲージが30/30以上あればエンムーリネを使用。3体で合計威力600。
③ゲージが30/30以上になるまでスキャッターを連打。3体で合計威力300。

これだけです。エンムーリネはWSなので、近接攻撃範囲内に近づくこと。
また、前方扇範囲攻撃なので、敵が前方に集まっていることを確認して使用しましょう。





●リキャスト管理


各種リキャストの管理は長時間の戦闘で高いDPSを出すために非常に重要となります。
状況に反応するだけではなく、準備も大切です。
そのため、最初に解説する内容はFF14の全てのジョブにおいて大切なポイントです。


各バトルを知ること

赤魔道士はキャスターの中では移動しやすいジョブです。
連続魔によって基本的に1GCD置きに約2.5秒の移動する時間ができます。
それでも各バトルの流れやギミックを知っておくことはとても有用で、何が来るか事前にわかっていれば連続魔の準備をするか安全な場所に移動しておくことができます。
例えばボスが20秒間ターゲットできなくなるなら、エンボルデンを使うタイミングではないでしょう。
どこに位置しておくかといつ移動しなければいけないかを学んでおくことは大きな強みとなり、そしてバトルを知るために一番重要なことは練習を重ねることです。


迅速魔

迅速魔はキャスターには非常に重要なスキルです。
利用方法はたくさんあり、リキャストも60秒と短いです。
迅速魔で連続魔は発動しませんが、ジョルラやインパクトをスキップしてヴァルサンダー/ヴァルエアロから開始することができます。
また、連続魔がない状態で移動しなければならない時に使用すべきスキルです。
バトルに慣れれば、ボスがターゲットできなくなる直前に迅速魔→攻撃魔法を使用できます。
必要であれば敵に即座にヘヴィを付与するために迅速魔を使用することもあります。
ヴァルレイズ用に使うこともできますが、ヴァルレイズには連続魔も効果が適用されるので、迅速魔は移動用に使った方が良いかもしれません。


エンボルデンとパーティー

エンボルデンは唯一の自分のダメージバフで、リキャストは2分、効果時間は20秒です。
使用すると魔法ダメージが10%上昇し、そこから4秒ごとに2割ずつ減っていきます。
つまり、最初の4秒間が一番ダメージが高くなります。
このスキルをいつ使用するかには2つのアプローチがあります。

1つ目はエンツヴェルクハウ使用の直前です。
エンボルデンの最初の4秒を最大威力を出せる3つの攻撃に合わせるためです。
薬もここで効果が乗るように使用しておき、ダメージを最大化します。
脳死でいつもこのタイミングでエンボルデンを使えばよさそうですが、使用すべきタイミングはこれだけではありません。

上記のやり方は自分のDPSは最大化できますが、エンボルデンはPTメンバーの与物理ダメージも上昇させることも考慮しなければいけません。
ほとんどのPT構成、特にレイドでは物理職の方が魔法職よりも多くなります。
キャスターが2人いるPTでも、他の魔法職はヒーラー2名で、残り4人は物理職です。
ほとんどのPT構成ではタンク2/ヒラ2/近接2/レンジ1/キャス1で、エンボルデンで上昇する与魔法ダメージは自分にしか適用されません。
そのため、エンボルデンは他のPTメンバーが騙し討ち/ハイパーチャージ/レクイエム等を使用しているタイミングに合わせるのが最適となります。この方がPTDPSは高くなります。
1人に10%ダメージバフが付くよりも他の4-5人に10%バフが付いた方が強いということです。

ただし、エンボルデンの効果を最適化するためには、PTメンバーとしっかり連携する必要があります。
基本的にこれが可能なのはレイドの固定PTでVCができる場合だけです。
それ以外のコンテンツではこのような状態は難しいので、自分のDPSを優先してエンボルデンの使用のタイミングを決めても良いです。

現状では自分のPTでは戦闘開始から23秒後に忍者に騙し討ちを使用してもらうのが最適と判断しています。
このタイミングはエンボルデンの使用とぴったりと合い、PTDPSが大幅に向上します。
そしてこれ以降エンボルデンは騙し討ち1回置きに同時に使用できます。


●一般的なコツ ※2017/7/12項目追加

この項目では一般的なコツ・アドバイスを簡単にまとめていきます。

① アビは必ず連続魔で魔法を使った後のGCD内に使います。連続魔前だとGCDへの食い込みが発生します。
1回にずれるのは1/3秒かもしれませんが、戦闘全体では大きなDPS低下に繋がってきます。

② 敵をタゲれない時間がある場合は、ヴァルケアルを使用し連続魔の効果を付与しておきます。

③ PTに詩人がいる場合は詩人にマナシフトを使います。詩人はレクイエムにMPを消費するためです。
レクイエムの時間が増やせるということは、DPSが上がるということです。

④ コル・ア・コルは近接コンボを開始するためのスキルですが、この使用方法でなくても構いません。
既に近接範囲内にいる場合は、ギミック対処のために取っておいても良いです。
敵から一旦離れてまた近づかなければいけない場合等。デプラスマンについても同様です。

⑤ 連続魔Procは無駄にしないようにしましょう。例えばマナが78/80の時、ジョルラを使った時点で近接コンボに入れますが、付与された連続魔が無駄になります。
ジョルラの後にもう1つ魔法を使用するか、迅速魔+ヴァルエアロでジョルラ自体を飛ばすことを推奨します。

⑥ 知力の薬湯は効果時間が30秒あります。エンボルデン前10秒以内に使用し、エンボルデン効果中に薬の効果がずっと乗っているようにします。

⑦ マナが60~70あるタイミングでマナフィケーションとエンボルデンのリキャストがあけた場合、マナフィケーションは使わずに80/80以上まで上げます。もし100/100でマナフィケーションがあるなら、エンボルデン中に近接コンボを連続で2回使用することもできます。この選択肢を取るかは他のPTメンバーのバフにもよるので、このような場合はPT内で調整しましょう。


●マクロ

FF14ではスキルの先行入力と呼ばれるものがあります。
GCDが3/4ほど回った時点で次のスキルを押すと、GCDが回りきったときに即時にそのスキルが発動します。
マクロでは先行入力が効かないので、スキル回しに関連するアクションではマクロは一切利用しない方がいいです。

また、マナフィケーションやアクセラレーションといったバフをマクロでまとめることもおすすめしません。
これらは2つの異なる効果があり、状況によって使いたい方のスキルを確実に使えなければいけません。
マクロの2つ目のアビリティだけ発動したい場合でも、1つ目を無駄に消費しなければなりません。

支援スキルの利用のためなど、下記のようなマクロなら有用です。

例:
/macrioicon アドル
/ac アドル <t>
/p <t> にアドル

自分がアドルを使用したことを知らせて、他の人と被らないようにする
/macroicon “Apocatastasis:
/ac アポカタスタシス <tt>

自分がターゲットしている相手がタゲっている人
(つまりタンク)にアポカタスタシスを使用
/macrioicon “Verraise”
/ac “Verraise” <mo>
/p Raising <mo>

マウスオーバーしている相手にヴァルレイズを使用しつつ、
PTチャットで自分がヴァルレイズを使っていることを知らせる
/macrioicon ヴァルケアル
/ac ヴァルケアル <2>

ヴァルケアルをPTリストの2番目の人に使う
/focustarget <t>

フォーカスターゲットしている相手をタゲる
ゲームパッドでプレイしている人には便利
/macroicon エンボルデン
/p エンボルデン使用可能まで <recast.Embolden>

PTメンバーにエンボルデンのリキャストタイムを表示する

チャットログを流し過ぎるのは良くないので、特にVCありの固定PTではお知らせ系のマクロはあまり必要ではないでしょう。
しかしCFでは他のPTメンバーとスキルを被らせないために便利なこともあります。

もう1つのコツとしては、パッドでプレイ時には、マクロNo.98と99はL3とR3に設定できる枠となっています。
そのため、例えば /sprint マクロを作ってL3に設定すると、スプリントをホットバーから外して1つ枠を空けることができます。


公式フォーラムや各種掲示板でよく話題になる、あるマクロについて解説します。
それはインパクト/ジョルラのマクロで、下記のようなものです。

/macroicon ジョルラ
/ac インパクト <t>
/ac ジョルラ <t>

このマクロでは、1つのホットバーの枠でジョルラを使用する度にまずインパクトのProcがあるかチェックし、使える状態であればインパクトを実行し、なければジョルラを使うというものです。
理論上は素晴らしいマクロで、ホットバーの枠も1つ開けることができますが、これは絶対に使ってはいけません。
理由は3つあります。

① マクロは先行入力が効かず、DPSが下がる。
② マクロは必ず意図した通りに動くとは限らない。インパクトProcがあってもジョルラが発動することがある。
③ インパクトProcが残り2秒ほどしかない場合、マクロを押すとインパクトの詠唱を始めるが、Procが途中で消えて詠唱が中断され、1GCDを丸ごと無駄にすることになる。

複数のアクションをまとめたマクロは使わないでください。これは絶対です。
手動でスキルを使った方が確実にDPSが上がります。


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内容更新があれば、随時対応していきたいと思います。