海外メディアRPG SiteによるGamescom 2019での吉田P/Dインタビューで、東方書生・東方女学生衣装セットの炎上問題について触れられていました。

https://www.rpgsite.net/interview/8898-final-fantasy-xiv-interview-sitting-down-with-naoki-yoshida-and-banri-oda


RPG Site:
最近、大正ロマン風の衣装が中国版とグローバル版の両方でリリースされました。これについて韓国のコミュニティのメンバーから、日本による韓国占領中に着用された服装を連想させるとの指摘があり、歴史問題に配慮してアイテムを削除するようスクエニに求める署名活動がChange.orgで行われました。この件について何かコメントしたいことはありますか?




吉田:
これについては順番に、しっかり説明します。

まず、この衣装のコンセプトは韓国と中国の運営から提案されたものです。彼らから日本の開発チームに、この衣装を作ってほしいというリクエストがありました。歴史的な背景と関係なく、この特定のデザインで要望がありました。日本のチームは、論争が起きる可能性があること、デリケートな問題であり懸念を表明する人がいるかもしれないことを認識していました。歴史的背景が存在することはわかっていたので、できるだけ過去の出来事との関連性を低減させるよう努力しました。コミュニティを守ろうと、ネガティブな歴史認識を連想させない中立的な名前を付けた理由がこれです。(東方書生/東方女学生)

衣装が完成して実装する時になって、中国チームによる発表に、日本の占領を連想させるようなフレーバーテキストがありました。これは中国チームが、韓国の一部の人々がこれほど敏感に受け止めると思っていなかったからです。日本のチームは中国版のフレーバーテキストの内容を知りませんでした。我々の管理外でした。ただしデザインを作っている時は、リスクをわかっていて、ものすごく気を付けていました。

繰り返しお伝えしたいのは、日本のチームは一部の歴史上の出来事について特定の立場は取っていません。なので韓国版にはこの衣装を実装しない方がいいのではないかという議論がチーム内でありましたが、韓国の多くの人からこの衣装が欲しいとの声があり、カスタマーサービスチームからもたくさんのメッセージが届きました。そのため中国チームのミスを認めて謝罪することを決めましたが、リージョンに関係なくこの衣装が欲しいという声が多数あったので、ゲーム内に実装するという決断をしました。